緊張と弛緩

2017/11/13

テンション&リリースと言う奴ですが。

個人的に2大テンション&リリースは両方ともハンコックがらみで

エンピリアン・アイルズ+2

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  • アーティスト: ハービー・ハンコック
  • 出版社/メーカー: TOSHIBA-EMI LIMITED(TO)(M)
  • 発売日: 2007/06/20
  • メディア: CD
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これのB面2曲目「The Egg」

ライフ・タイム(完全限定生産/紙ジャケット仕様)

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  • アーティスト: トニー・ウィリアムス,サム・リヴァース,ボビー・ハッチャーソン,ハービー・ハンコック,ゲイリー・ピーコック,ロン・カーター,リチャード・デイビス
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2003/01/22
  • メディア: CD
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これの終曲「Barbs Song to the Wizard」

ベースが両方とも三味線ベースでおなじみのロン・カーターっつーのがあれですが、2曲ともハンコックのピアノが執拗に同じ音型を繰り返すことでテンションをぎりぎりまで高めておいて(ソロイストはその上でソロを取る)、そこから神業としか言いようのない手法でこのテンションを弛緩へと導いていくわけですが

「The Egg」の場合は、同じ音型でしかも同じコードで同じフレーズを弾き続けて、緊張がぎりぎりまで来たところで、なんと同じ音型のまま絶妙のコードチェンジ。この「ピアノがはじめて動き出す」ところのかっこよさは筆舌に尽くしがたいかっこよさです。

「Barbs Song to the Wizard」の場合は、同じ音型ですが、キーとコードは変える事が許されており様々に変容しながら曲が続きますが、やはり同型反復から来る緊張がぎりぎりまで高まったところで、こちらはソロイストがハンコックにチェンジ。ロンがいきなりフラメンコ奏法(それはジミー・ギャリソンだ)としか形容のできない「ダダダダッダ、ダダダダッダ、ダダダダッダ、ダダダダッダ。。。」という音型を繰り出す中、子守唄を思わせるような素朴で切なく、かつ厳しい表情のフレーズを流れるように繰り出す瞬間のかっこよさときたらあーた。これですよ、これ。これがモダンジャズの極北!これ聴いてジャズ好きにならない奴はどっか行って構わん!それくらいの世紀の名演奏。世界のサカモトがハンコックを前にして敵前逃亡したのもうなづける凄さ!

こういうのが「よい」テンション&リリースでystkくんのやってるのは「未熟な」シロモノだと思います。ystkくんも早くハンコックのように「かっこいい解決」が出来るような大人になってもらいたいと思います。


ただし宗教にハマルのだけはやめておけw